先日の事、所用でセンターヘ出向いた時に猫を持ち込んでいる方と出くわしました。
話によると、餌やりに近い外飼いをしていて、近所のクレームから近隣のボランティアが不妊手術をしてTNRをしたのだが、近所のクレームが絶えなく持込をしてきたらしい。
今までは「殺処分」になるからと、近隣のボランティアからも「慣れていない子は里親が決まらないから殺処分になる可能性が高い」と話していた為思いとどまっていたが、神奈川県殺処分ゼロをテレビで見て、むしろ「自分は不幸な子を保護して届けた良い人」の様に持ち込んでいました。帰り際に「では宜しく♪」「もう○匹も早めに捕まえてきますね」と、笑顔で帰って行きました。

どうやら、センター収容された子は「綺麗な環境で、綺麗にして貰えて、病気も治して貰えて、美味しい物を食べさせてもらえて、里親も探してくれる、猫にとってとっても幸せ」と言うイメージを持ってしまった様で、センター職員さんやボランティアが「事実・現実」を説明しても「テレビでやっていたでしょ」と聞き入れて貰えませんでした。

人は悪者になりたくないから、自分に都合の良い情報だけ聞き入れる「確証バイアス」が起こっています。

こんな収容依頼が日常茶飯事になりつつ有り、現在成猫のセンター収容は近年を大幅に上回り、私が知る限り80匹が収容されています。
殆どの子達が人馴れして居なく、この子達を縁組するには1匹辺り最低でも半年以上の時間を掛けて人馴れをして貰わなければ縁組は難しく、人馴れしたとしても「高齢」「病気のキャリア」「人慣れしているが触ると怪我をする」等で縁組は非常に難しい状況の子達も多く居ます。

里親希望者から「神奈川は殺処分ゼロだから他県の子を貰う事にします」と言われたり
里親さんの中でも、「神奈川は殺処分ゼロですし」と聞く事も数々
状況を周知している、ボランティアでし、「神奈川県センター収容の子は沢山のボランティア居て生きる道が確保されているから安心」と・・・
殺処分ゼロは達成したら終わり、良かった良かったで、継続の大変さを忘れられてしまっている言葉を聞く事が多くあります。
勉強があまりできない者が、常にTOPを取り続ける為全速力で走り続ける苦労や心労、それが終わりなく続いているのが殺処分ゼロの現場です。

あまりにも世の中のニーズとはかけ離れている為、
「殺処分を起こした方が真の意味で未来の猫達の為になるのでは?」との声も上がってきています。

殺処分が起こると、殺処分した者(行政)や助けきれなかったボランティアが、責められる事がありますが、無責任に猫と関わった人・収容依頼する人が悪いとは、中々気が付いて貰えないのも「確証バイアス」なのだと思います。

昨年産まれの子達を未だ保護している状況で
(おかげさまでBRANCHEは近年よりかなりの時間を要して縁組を終えましたが)
これから猫の出産ハイシーズン。子猫が溢れます。
殺処分ゼロを達成してから数年間、無理に無理を重ね、がむしゃらに歯を食いしばり頑張ってきましたが、皆、心身・金銭共に疲れてしまっています。

このままでは神奈川県の殺処分ゼロも、来期は分岐点となる年になりそうです。

これは、神奈川に限らず、殺処分ゼロを一時でも達成した地域でも起こっている事だと思います。殺処分ゼロは、終わりでは無く「始まり」で、皆様の協力があってこそ継続する事ができる事を、動物との無責任で非見識な関りを無くし「無責任飼い主ゼロ」が、真の殺処分ゼロである事を、もう少し深く見て知って頂ければと思います。

収容1
母猫から離され、放置時間が長かった為、低体温で亡くなる寸前の子達
処置により一時は回復しましたが、全員天へ帰りました。

収容2
殺処分されない事が前提で、ミルクとメッセージ付きで収容された子達

収容3
スコップで放り込まれて収容された子達

収容5
米袋に入れられて収容された子達、後日低体温?感染症?が原因で敗血症を起こし
全員天へ帰りました。

収容6
栄養ドリンクの箱に入れられ収容された子達

センターの収容現場は、想像を絶する酷さです。

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